(小鷹)いいな お前の母さん
うん
だったら俺は
…のこと百人分大切にするよ
世界が敵になっても
俺だけはお前の友達でいる
恥ずかしいこと
言ってんじゃねえよ
なあ 俺
お前のこと何て呼べばいい?
俺のことは …と呼んでくれ
じゃあ俺はタカだ
ハア ハア ハア ハア…
遅いぞ タカ
待てよ
ハア ハア アハハッ
夢?
《遅いぞ タカ》
《ハア 待てよ…》
ダメだ 思い出せない…
♪♪~
〈夏休みも あと一週間か〉
〈まあ 休み中には
宿題終わりそうだな〉
ふう…
(夜空)そういえば
明日は遠夜駅前商店街の神社で
夏祭りがある
祭りか…
(星奈)えッ 続きは?
続き?
夏祭りがあるんでしょ?
ああ
学校に来る途中で
提灯が ぶら下がっていたのを
今ふと思い出しただけだ
言ってみただけ?
みんなで お祭り
行ってみようとかじゃないんだ
どうして わざわざ人が多そうな
場所に行かなければならないのだ
(理科)全く そのとおりです
理科も ずっと前に
東京で年2回開かれている
同人誌のお祭りに行こうとして…
行きの電車が
あまりにも窮屈だったので→
途中で降りて帰ってきました→
それ以来
お祭りには苦手意識があります
聞いたことあるな その祭り
確か あそこでしか
買えない本もあるから
人が集まるんだろ そういうの
手に入れなくていいのか?
≪(理科)なかなか痛いところを
突いてきますね 先輩→
女の子を突いて痛がらせるのは
感心しませんよ
強引に
下ネタに持っていくんじゃねえ
≪(理科)理科から下ネタを
取ったら何が残るのですか
天才発明家とか科学者とか
クールキャラとかメガネとかあるだろ
もっと自分を信じろよ
≪(理科)それらはギャップによって
下ネタを引き立てる→
道具にすぎません
下ネタこそが理科の本質です→
ちなみに流通しないような本は
企業で参加している→
ゲーム会社の人に頼んで
手に入れてもらっています→
このためにゲーム会社の
お手伝いをしているといっても→
過言ではありません
へえ~ッ
引きこもりをカバーするために
色々考えてるんだな
≪(理科)エヘン
ねえ 小鷹
うん?
夏祭りっていうのには その…
たこ焼きの屋台も出るのかしら?
屋台が出るなら
確実にあるんじゃないか?
お前 たこ焼き好きなのか?
悪い?
いや 俺も大好きだぞ
昔 大阪に住んでて
周りの人とノリが合わなくて
ふさぎがちになって
父さんが買ってきてくれる
名店のたこ焼きだけを心の支えに
していたこともあったぐらいだ
おいしいたこ焼きは
人の心を救ってくれる
逆に俺 マズイたこ焼きを
平気な顔して売ってる連中は
許せないな
待ってよ 小鷹
私はそこまで たこ焼きに
ヘビーな思い入れはないわよ
普通に
おいしいから好きっていうだけで
(小鳩)クックックッ 久しぶりに我に
たこ焼きを供することを許すぞ
小鳩も たこ焼き食いたいのか?
(マリア)たこ焼き!
あッ お兄ちゃん
私も たこ焼き食べたいです!
う~ん それじゃ一緒に行くか
明日の夏祭り
行く~!
なぜ 貴様まで一緒に行くのだ
忌まわしき神の手先よ
お兄ちゃんと2人で行きたいのだ
お前は帰れ うんこ吸血鬼
はいはい 私も行くわよ
たこ焼き食べたいから
(幸村)兄貴 私もご一緒したいです
分かった じゃあ
星奈と幸村を入れて5人で行くか
待つのだ小鷹 私も行くぞ
待ってください 理科も行きます
何でまた
お前ら人ごみ苦手なんじゃ…
たこ焼きのためです!
たこ焼きのためだ!
そうか たこ焼きのためなら
仕方ないな うんうん
小鷹せんぱ~い!
よう みんな早いな
あッ 理科
お前 やればできるじゃないか
何ですか その微妙な言い方は
もっと素直に褒めてくださいよ
メチャクチャ似合ってる
そんなにストレートに言われたら
テレるじゃないですか
先輩のバカ
どうしろってんだよ
あと来ていないのは肉だけか
だったら もう出発しよう
(星奈)何で「だったら」なのよ
バカ夜空
全く油断も隙もないわね あんた
この私が来ないと
何も始まらないでしょう
何すんだよ
何でもない さっさと行くぞ
おい 待てよ
≪(星奈)どういうことよ
なんでせっかくの夏祭りなのに→
小鳩ちゃんが浴衣じゃないのよ
祭りだからって
みんなが浴衣着てるわけじゃない
≪(星奈)
一般大衆のことなんていい
私が小鳩ちゃんの浴衣姿を
見たいのよ
俺も小鳩も浴衣持ってないしな
先輩 そこの呉服店で
浴衣のレンタル
やってるみたいですよ
すぐ行くわよ 小鳩ちゃんも
かわいい浴衣着たいわよね?
うん?
せっかくだから浴衣着てみるか
うん
私は早く たこ焼きが食べたいぞ
クックックッ 貴様は
ここで悠久の時をすごすがいい
何を 吸血鬼のクセに!
う~ん そうだな
幸村 先行って たこ焼きとか
適当に買ってやってくれるか
分かりました 喜んで兄貴の
パシリをさせていただきます
ほら あんたも行くわよ
うん? 私は浴衣などいらん
見た目だけは まともなんだし
浴衣着ないともったいない
ああ確かに 夜空の長い黒髪は
浴衣に映えるんじゃないか?
いッ いい
うん?
私は
そういう格好は好かん
うん
〈浴衣 似合いそうなのにな〉
(小鳩)あんちゃん
うん?
かわいくて食べちゃいたいくらい
どう?
似合ってるぞ
そういうあんたは→
前にニュースで見たどっかの成人式で
暴れて逮捕された→
バカな新成人みたいね
自分では気に入ってたのに…
ていうか やっぱりさ
あんたの失敗した→
プリンみたいな
髪の毛が問題なのよ
髪…
(星奈)学校で→
不良だと思われているのも
その頭が一番の原因じゃ?→
どうして黒に染めないの?
染めようと本気で
考えたこともあるんだけどな
俺の母さんが もういないって
ことは知ってるよな?
うん まあ
俺 顔は父親似で
あんまりハーフっぽくないだろ?
母親似のこいつみたいに
顔だちから金髪まで
ソックリだとよかったんだけどな
なんで この髪の毛が
母親から受け継いだ
見た目で分かる唯一のものなんだ
それを染めるってことは
母さんとのつながりを
否定する気がするんだ
たとえ このせいでイヤな思いを
することがあってもな
小鷹… あんたやっぱり
他の男子とは違うわね
えッ?
さあ 行くわよ
行くか
うん
おッ いたいた
お待たせ~ うん?
おかひぇり おぶぃひゃん
飲み込んでからしゃべれ
お好み焼きも うまいのだ!
どんだけ食うんだ 貴様は
もしかして ここは天国なのか?
何なんだ その食べ方は
チョコバナナを
いやらしく食べる練習です
興奮しますか?
しねえよ
はい 小鳩ちゃん あ~ん
イヤッ
う~ん イマイチ
≪(幸村)兄貴
お待たせしました
おッ すまんな
どうぞ
ありがとう
どれどれ 次はどうかな?
いかがですか? 兄貴
ふっくら感は多少あるが
皮が弱いからすぐ崩れる
そして中のタコが小さい ありえん
そうですか…
よ~し みんなでもっと
おいしい
たこ焼きを探しに行くぞ
もう食べ物はいい
理科もです
お兄ちゃん 私は次は
雲みたいなのが食べたいぞ
クックックッ
今宵の供物は豪勢であった
もう おなかいっぱい
そんな…
星奈 みんなも おいしい
たこ焼きを食べたいんじゃ?
(星奈)もう どうでもいいわ
さて おなかもふくれたことだし…
帰るか
帰りましょうか
えッ 帰っちゃうの?
たこ焼きも食べたことだし
もう ここに用はないだろう
俺は満足してないぞ
そうよ せっかくだから
遊んでいっても…
いい年をして金魚すくいだの
輪投げだのやりたいのか
別に そういうわけじゃないけど…
あんたこそ私に お祭りの遊びで
負けるのが怖いから→
さっさと帰ろうとしてるんじゃ
私は人ごみが嫌いだと
最初から言ってるだろうが
物覚えの悪い肉だな
だが まあ先日のプールに比べたら
全然マシなようだ
生意気な肉に
現実を分からせてやるか
フッ それじゃあいくわよ
まずはそうね
金魚すくいっていうのが
やってみた… 違う!→
金魚すくいで勝負してあげるわ!
フンッ 神がすくいに
きてあげたわよ 金魚ども
貴様のくだらん妄想を
打ち砕いてやろう 私こそが神だ
(星奈)はい おじさん
(オヤジ)ほい はいよ
(星奈)ありがとう
えいッ!
せ~やッ!
何よこれ 破れるじゃない!
そりゃ紙だからな
破らずに金魚をすくわないと
ああ もう おとなしく
私に すくわれなさいよクソ金魚
仕入れ値 数円程度の分際で
この私に散財させるとは
(星奈)10枚まとめてちょうだい
(オヤジ)はいよ
やった!
貴様 ずるいぞ!
これが戦略ってやつよ!
そういうズルは
やめてほしいんだけどね
見逃してやるから
もう あっち行ってくんねえかな
(星奈)フフフッ
感謝しなさいよね あんた
これから あんたの名前は
カンダタよ ありがたく思いなさい
肉 次はあれにするぞ
うん?
何をやっても
私が勝つに決まってるんだから
さっきのはズルだろうが 行くぞ
受けて立とうじゃない
先輩 あの2人は ほっといて
理科達も遊びませんか?
うん… そうだな
やった
お兄ちゃんと遊ぶのだ!
クックックッ
我の水風船の方が大きい
私のやつの方がキレイなので
私の勝ちなのだ バーカバーカ
あれで勝ったとか
本気で言ってるわけ?
誰がどう見ても私の勝利だろうが
傘も抜けなかったくせに
見苦しいぞ 肉
私は あんな
チマチマしたもの合わないのよ
あッ あっち
あのルーレットで勝負よ!
ソースせんべいか いいだろう
おお~ッ
どうですか?
そんなバカな…→
えいッ 特賞
先輩 理科は このゲーム機
持ってるんで先輩にあげます
これを理科だと思って
もてあそんでください
う~ん じゃあ
部室の備品にしようぜ
えッ そうですね…
肉 汚いぞ 肉!
うるさい バカ夜空!
私の勝利は勝利でしょうが
そんなの絶対に認めん!
あんたら あっちへ行ってくれ
はあ~ッ
ほら
ありがとうございます 先輩
小鷹 捜したわよ
荷物持ってもらおうと思ったのに
景品が邪魔で勝負が続けられない
運ぶの手伝え 小鷹
無理無理 見りゃ分かるだろ
ゲーム機だと?
何で?
撃墜王 理科と呼んでください
はあ~ッ 今日はここまでね
まあ このまま続けていたら
私が勝っていただろうがな
何言ってんのよ 私の方が
1勝リードしてるでしょうが
金魚すくいはノーカウントだ バカ
おい 幸村達と合流するぞ
うん 神社の西門で待ってるから
ステラさん来てくれるって?
うん
でも 今日は祭りだから
車だと時間が読めないって
そっか
せっかくだから花火やらないか?
たくさんあるし
花火?
賛成だ
この先
花火をやる機会もなさそうだし
花火なんてゲームのイベントでしか
やったことないわね 楽しそう
じゃあ
バケツとロウソク買ってくる
つけるぞ
おお~ッ
燃えとる メッチャ燃えとるげ
アハハハ…
クックックッ 見るがいい
これが我が魔炎術の秘奥義
煉獄の炎に焼かれて
朽ち果てるがいい メギドフレイム!
おお~ッ
私もやるぞ!
マネするなアホ!
理科 今度
花火を研究してみることにします
人の夢と書いて「儚い」
人の生もまた 瞬いて消える
花火のごとしなのでしょう
トリプル花火
その程度じゃ まだまだね
ついにラスボスか
これが最後ですね
終わり?
まるで 肉のような残念さだな
どういう意味よ それ!
お~ッ
残念かと思ったら
やるじゃないかラスボスめ
フフッ そうでしょ?
お前を褒めたわけじゃないぞ 肉
ふう…
まだあるとは
さすがラスボスですね
フンッ
あれッ 何か臭くないか?
(理科)これ
火薬のにおいじゃないですね
あッ 夜空 燃えてるわよ
あんた 夜空!
うん?
水!
後ろ向け 夜空!
あッ ああ
あッ…
火は消えてます
あの 夜空…
帰る
夜空…
〈それから
夏休みが終わるまでの一週間〉
〈夜空は
隣人部に姿を見せなかった〉
田辺
はい
津田
はい
≪(先生)羽瀬川
はい
≪(先生)平沢
≪(平沢)はい
(先生)藤岡
はい
〈夜空…〉
三日月
(戸が開く)
はい
あッ
まあ セーフにしておく
早く席に着きなさい
はい
あッ…
ソラ?
久しぶり タカ
〈それは〉
〈10年ぶりの久しぶりだった〉
♪♪~
結局 夏祭りのあとの隣人部は
ずっと夜空がいない状態だった
いや~ あのバカギツネがいない
部室はホントすがすがしいわ
それは ちょっとヒドくないか
事実は事実でしょ
あ~ッ 私は困るのだ
夜空がいないと絶対困るのだ
何だ どうした?
夜空が来ないとポテチがもらえない
そこかよ
次回 「僕達は友達が少ない」
あいつがいないと
せいせいすぎてヒマかもね
〈(小鷹)隣人部 活動記録〉
〈本日の活動 海で合宿〉
よっと…
はあ~ッ ようやく座れる
(マリア)ここ!
(小鳩)うぐぐ…
(幸村)私も こちらに
(夜空・星奈)ふん!
早く取れ!
そういえば 理科は?
車両の連結部を
見てくると言ってました
連結部?
あーッ またババなのだ!
ククク 愚か者め
そろそろ 終えんの
レクイエムを奏でよう
ドロー!
う~ッ ババ引いたばい!
ざまあみろ! うんこ吸血鬼め
これで 私の勝ちだ!
(マリア)これ
あーッ またババだ!
♪♪~
駅から 徒歩1時間もかかるとは
(夜空)バスもタクシーもないとはな
(星奈)しかたないでしょ
別荘なんて
車で行くところなんだから
まあ ここにいても しかたない
行こう
しかたないわね
こういうときは
普通 顧問の先生が
車を出してくれたりするのだが
む 無茶言うな! いくら
私が天才で顧問の先生でも
車の免許は取れるわけがないのだ
お前 こういうの弱そうなのに
頑張るな
(理科)連結部で エネルギー
充てんしましたから→
武骨な鉄の塊同士が
ガッチリつながって→
走行中に ずっとギシギシ
アンアンやっているのですよ→
あんなエロエロ空間は
ほかにないです!
あそこにいるだけで 理科まで
エッチな気持ちに
なってしまいます~
あッ う 海!
海 海 海~!
ついたわね
うお~!
別荘は こっちよ
ここ ホントに俺達だけで
使っていいのか?
もちろんよ
お お 泳ぐ! あんちゃん泳ぐ!
そんな興奮して
お前は子供だな
荷物 運んでからな
(一同)おお~ッ
そういえば
あれはやらないんですか?
あれ?
みんなでポーズとりながら
海に向かって
「海だー!」って叫ぶという
羞恥プレイのことです
羞恥プレイとか言うな
そういえば 「もふ?モフ!」でも
みんなで海に行ったときに
それやってたわね
私もマンガなどで見たことは
あるが あれは一体何なんだ?
リア充の儀式か?
リア充になれば
理解できるのかもしれませんね
じゃあ よく分かんないけど
練習しとく?
そうだな 将来 友達と
海に来る機会があったときに
ちゃんとできないと困るからな
あれは 練習するものなのか?
海に向かって「海だー!」って
叫ぶのか? 訳が分からんな
私が合図したら
みんな一斉に叫ぶのだぞ
ポーズは任せる よし では いくぞ
せーの…
海だー!
海だ…
理科 潮風苦手です
な なんかアレだな…
そ そうね
だよな
こういうのは
一人で練習するべきものだな
「海だ!」と叫ぶ練習は
もうちょっと
上達してからにしよう
上達って何だよ…
くははは! 青い空と白い波と
真っ赤な太陽が
われを呼んでおるわ イェーイ!
小鳩 遊ぶのは ちゃんと
日焼け止め塗ってからな
むッ 忠告大儀である
日焼けして お風呂に入ると
とても痛いからな ククク…
ちべた!
我慢しろ
なんか すごく
いやらしいです 先輩
お前らも ちゃんと塗っとけよ
私は持ってきてないのだが…
まあ 大丈夫か
おにいちゃん 私にも
紫外線バリア 塗って 塗って!
おお マリアも肌弱そうだからな
アニキ 私もお願いできますか
おう 分かった マリアの次な
恐縮です
では 私が アニキの後ろを
(理科が奇声を上げる)
ゆ ゆ 幸村くんが
小鷹先輩のバックを…→
小鷹先輩は
ちょっぴり緊張しながらも→
期待に胸を高鳴らせて→
幸村くんの意外なほど
立派なそれを受け入れ
すごく大きいです… ハァハァ
エクスカリバー!
訳が分からん
夜空 私に
日焼け止めを塗りなさい
ああ? 何で私が肉の加工を
手伝わなければならないのだ
べ 別にいいでしょ!
ふん まあいい 塗ってやる
いくぞ
冷た!
我慢しろ
もうちょっと丁寧に塗れないの?
力入れすぎじゃない?
慣れてないからな
ふ~ん なら しかたないわね
ちゃんとムラなく塗りなさいよね
ああ 任せておけ
ねえ あんたの手
結構 大きくない?
気のせいだろう
そう? 背中だから
感覚が違うのかしら…
あんた 何やってんのよ!
おっと まだ起きるな
何? 動けない…
重心をおさえているからな
どれだけ力を入れても
立ち上がれまい
私に背中をさらすとは
マヌケな肉め!
ちゃんと手で塗りなさいよ バカ!
手で塗るのも
足で塗るのも変わらないだろう
大違いよ! 他人の背中を
踏んでもいいのは私だけだから
そういえば 貴様は
取り巻きの男どもを
ご褒美と称して
踏んでいるらしいな
どうだ 私のご褒美は嬉しいか?
嬉しいわけないでしょ
バカ夜空!
あれは神である私の足だから
価値があるのよ
本当は 貴様 踏まれて
喜んでいるのではないか?
体は正直だぞ
そ そんなこと… ない
図星のようだな 地面に体を
おしつけられて
起き上がることもできず 誇りも
尊厳も奪われた屈辱的な格好で
ただ 蹂躙されるがままに
なっている
こんな状況を喜ぶなんて
貴様は とんだ変態だな
このメスブタ肉奴隷め!
き 気持ちよくなんか ないのに…
貴様の本質は 虐げられることに
喜びを見いだすメス犬
生まれながらの変態肉なのだ
動くわいせつ物
粘液まみれのメス肉め
思う存分 めちゃくちゃに
蹂躙してくださいと
神である この私に慈悲を乞え!
調子に乗るなー!
何!?
私は 変態なんかじゃ
ないんだから!
私こそが女王様で
女神なんだからね 分かった!
おお…
まったく 生意気な肉だ
おおーッ 星奈は
オッパイ大きいなー!
夜空のド畜生外道スライムー!
ふん! スライムは貴様だろうが
バカーーー!
海でも 結局
こうなるのか あいつは
≪(幸村)そーれッ
よっと
えい!
料理できんの俺だけかよ…
ヨーグルトあったかな うん?
何やってんだ こんなとこで
こ 小鷹…
あ あんた あのその… み 見た?
何を?
私が走ってく前に その…
あのときは 小鳩に日焼け止め
塗ってたから よく知らねえけど
どうせ また 夜空に
いびられたんだろ?
うん そ そうなの
夕食 できてるぞ
うん!
待って~
いけーッ あんちゃん!
小鷹 何を作っている?
パエリア 港のほうで
魚介類が安く買えたからな
そんなものまで作れるのか
まあ 二人暮らしが長いからな
夜空は 得意な料理とかないのか?
調理実習とかあったろ
ふん 調理実習のときは
いつも部屋の隅で
ぽつんと立っていた
同じ班の連中は 私など
いないかのように料理を作る
作り終わったら
端っこの席について
お情けのように盛り付けられた
私の分の料理を
気まずい思いをしながら
食べるだけ
真っ先に食べ終えて
自分の食べた分の食器を洗う
私が調理実習でやることは
いつもそれだけだった
そ そうか…
(歓声)
小鷹にしては上出来な味ね
ホント おいしいですね
今日は 一段と
手によりをかけたではないか
おッ
(二人)うん?
合宿も今晩で終わりか
明日には帰るってのに
結局 合宿らしいことは
何もしてないな
合宿らしいことって何?
海に向かって 「海だー!」と叫ぶ
練習をしたじゃないか
あれは ノーカウントだろう
確かに もうちょっと
何かやりたいですね
だろ?
はい 夜に若い男女が集まって
やることといえば そう 乱!
ひわいなことを言うな
では 夏の夜らしく怪談とか
肝試しとか どうでしょう?
意外だな バリバリ理系のお前が
そういうこと言うとは
女の子は みんな
オカルト大好きなんですよ 先輩
理科も 科学者である前に 一人の
乙女だったということです
痴女ですが
自分で言うなよ
肝試しイベントは 「きらスク」でも
あったから やってみたいわ
ふん では みんなで
怖い話を披露しあって
それから
外の林に行くのはどうだ?
いいんじゃないか?
(幸村)アニキの望まれるままに
夜の闇は わが朋友
恐怖など みじんも感じぬわ
わ 私だって
お化けなんか怖くないぞ!
(理科)では 言いだしっぺの
理科から
ふふ… 最初から
ハードル上げちゃいますよ
なんと 表紙は どう見ても
フリデス本にしか見えないのに
内容は デスフリ本だったのです
ひいい!
おい 続きは?
(理科)えッ これで終わりですけど
はい 次
では 私が
「恐怖のしゅうまい」
(小鷹・夜空・星奈)
それは笑い話だ!
(幸村)しかし 本当に恐ろしい…
次!
今度は 私の怪談で
あんた達を 恐怖のどん底に
たたき落としてやるわ
な 何で みんな怖がらないのよ!
次!
よし それじゃあ 俺が
とっておきの怪談を聞かせてやる
タイトルは 「恐怖のみそ汁」
(マリアが笑う)
く 苦しい…
な なんでアウグスティヌス
お お母さん 何で入れた!
何で入れたの
アウグスティヌスの首…
何で笑うんだ
小鷹 何で お前は
そう残念なのだ
あんたの話は…
お前らの感性は分からないぜ
では 私の話でおしまいにして
肝試しに移ろう
これは 私の友達から
聞いた話だが…
あんた 友達いないじゃない
黙れ 肉
物語の主人公の名前は
仮に A子としておこう
とある公立中学に通う少女だった
彼女には 一人の親友がいた
名前は そうだな
Y子としておこう
A子とY子は何をするにも
いつも一緒だった
ところで 彼女達の学校には
一つの怪談が伝えられていた
「闇子さん」と呼ばれる少女の霊だ
彼女は学校で友達を裏切るような
まねをした人間にとりついて
殺してしまうのだという
色恋沙汰による争いで
友情に亀裂が入って以来
親友だったY子を裏切り
いじめて自殺に追い込んだA子
気がつくと A子の周りには
怪現象が起きるようになっていた
それは どんどん
エスカレートし続け
そして ついに…
《(物音)》
《あーーーッ!》
《あーーッ!》
それ以来 A子の姿を
見た者はいない
(悲鳴)
さて 肝試しに行くか
なあ 夜空 やっぱりやめないか?
外は暗くて危ないし
そそそ そうよ
もしものことがあったら大変だし
では 肝試しは中止にするか
(悲鳴)
〈時間がたってしまえば
夜空の怪談は〉
〈怖くて眠れない
ってほどでもなかった〉
〈ただ 親友を裏切ったって話が〉
〈俺の頭の中に
引っかかっていた〉
〈あいつも 俺を裏切り者だと
思ってるんだろうか…〉
(扉が開く)
まさか…
小鷹… ねえ 小鷹
ああ?
星奈 どうしたんだ?
ちょ ちょっとついてきて
どうしたんだ?
ト トイレについてきてほしいの
トイレ?
別に怖いわけじゃないんだからね
でも ほら あの ね
念のためっていうか…
同じ部屋の夜空につきあって
もらえばいいじゃないか
あいつに そんなこと頼んだら
絶対 バカにするでしょうが
早く ちょっとその 限界だから…
分かった
ちゃんといるわよね? 小鷹
ああ いるぞ
小鷹 いる?
(小さい声で)いるって
いるわよね?
(大きな声で)いるって
ちゃんと返事してよ バカ!
小鷹 いる?
いるよ
よ 夜空に 今のこと
絶対 言わないでよ
言ったら許さないからね
はいはい
(扉が開く)
あんちゃん…
どうした? 小鳩
トイレ ついてきて…
あんちゃん おる?
いるぞ~
(扉が開く)
トイレか?
おお 何で分かったのだ?
おにいちゃんは すごいな~
≪(マリア)おにいちゃん いる?
うえッ おにいちゃん
おにいちゃん!
いるぞ 安心して うんこしろ
≪(マリア)分かった!
(扉が開く)
はいはい さっさとトイレ行くぞ
はッ トイレ? 理科は
ただ 夜這いに来ただけですが
帰れ
〈さっき
自分のもしとけばよかった〉
ああッ!
おおッ!
何だ 小鷹か どうしたのだ?
トイレだよ
わ 私もトイレだ
せ せっかくだから
一緒に行くぞ 小鷹
お前 まさか
闇子さんの話のせいで
一人でトイレに行くのが
怖いんじゃ?
そそそ そんなこと
あるわけないだろう!
何で 自分が話したネタで
怖がってるんだよ
自分が怖くない話で 他人を
怖がらせられるわけないだろう
あ あの 小鷹…
先 入っていいよ
すまん
こ 小鷹いるな?
いるよ~
小鷹?
いる!
つーか 俺も
トイレ行きたいんだから
いなくなるわけないだろう
そ そうだな
待たせたな
いや…
私も 小鷹が出るまで
待っていてやろう
というか 小鷹は
怖くなかったのか? あの怪談
全然 平気だ
そうか 怖くなかったか
でも まあ…
友達を裏切るのはよくないよな
ああ そうだな
♪♪~
ところで さっきの怪談では
夜空に ほんのわずかに
遅れをとってしまった俺だが
はあ? どこがわずかだ
俺の話芸の本領は
実は お笑いにあるのは
誰でも知ってると思う
さっさと寝んとな
待て 何でいきなり
そんな反応なんだよ
俺の粋なお笑いトークを
聞きたいとか思わんのか?
まったく思わん
せめて タイトルだけでも聞いて
寝る
待て 待て 待て!
次回 「女子は
浴衣姿がな 超かわいい」
次のタイトルはだな…
あれ 夜空? おい!
[TV]各地の海水浴場は
連日大にぎわいをみせています
(バイブレーター着信)
(小鷹)うん?
水着?
(小鳩)あッ
な 小鳩… どうした?
(星奈)小鳩ちゃ~ん
うん?
小鳩ちゃん こんにちは
イヤ
今日は何して遊びましょうか?
イヤ
小鳩ちゃんも水着持ってきたの?
イヤ!
アハハッ 超拒否られてる!
星奈も水着持ってきたのか?
えッ 夜空のバカに言われて
一応ね
うぃ~っす
小鳩ちゃんったら…
あッ
馬!?
馬!?
♪♪~
クックックッ まさかこのような場所で
魔人アシュタロスと遭遇しようとは
しかしイヴォルゲートは先の神魔大戦で
崩壊したはず…
そういうのはいいから…
夜空?
えッ 夜空か?
(夜空)いかにも
何やってんの あんた?
バカなの アホなの?
な 何よ!?
近づかないでよ キモい
痛ッ!
何すんのよ!
一体何がしたいんだ?
(理科)今日は水着デーなのです
水着デー?
水着で部活を
しようという企画です
何でそんなことを…
せっかく水着を買ったのに
着ないのはもったいないからだ
あんた達が帰っちゃうのが
悪いんでしょうが!
まあ 俺達もすぐに
帰ったんだけどな
プール めちゃくちゃ混んでて
遊べなかった
それはホントか?
ああ…
ふ~ん
どうした? つか
その馬マスクは何なんだ!?
おまけにシマウマみたいな
全身水着だし
人が大勢いるところで
肌を露出させるなど
恥ずかしいではないか
これなら肌をさらすこともなく
顔も見られないから
恥ずかしくない
その格好でプールに入ったら
間違いなく怒られてたぞ
マスクをかぶって泳いでは
いけないという決まりはないだろ
変なものをプールに入れるなって
決まりならあるわよ
じゃあ お前は入れないな
何ですって!
肉がプールなんかに入ったら…
小鷹先輩
うん?
白衣の下の理科は水着です
見たいですか?
いや 特には…
ええッ!
見たら きっと驚きますよ
名付けて…
バカには見えない水着!
それは ただの全裸だろ!
それでは ご覧ください
や やめろ バカ!
(理科)な~んてウソですよ
どうです? 理科の水着姿
何か普通だな…
ふ 普通…
普通なのは外見だけ
実は この水着お湯につけると
透明になる特殊繊維でできてます
コラコラコラッ
≪(理科)小鷹先輩と
混浴の温泉に行って→
水着だなと油断している
先輩の目の前で→
お湯につかった理科が全裸に!→
理性を失った先輩が ほとばしる
獣欲のおもむくままに!
あ~ ないない お前と一緒に
温泉に行くことなんて絶対ない
マジですか…
(マリア)あッ お兄ちゃん!
うわッ いった~い!
ああッ か 怪獣! 怪獣がおる!?
大丈夫だ こいつは…
(マリア)ギャ~
オレサマ オマエ マルカジリ
食べられないです なまもの
なまものだから!
チャントヨク焼イテ食ベル
や 焼いても おいしくありません
最近 野菜も食べてるから
オレサマ ベジタリアン
うわ~ッ こんなことならステーキ
食べるのやめるんじゃなかった
ブクブクの
お肉味になればよかった
ステーキ食ってないのか?
(幸村)最近はマリア殿から
普通でいいと
言われておりますので
クックックー! ゆくのだ 魔人アシュタロトよ
その生意気な神の手先を頭から
ボリボリ食べてしまえ!
アシュタロスじゃなかったっけ?
ああ~ッ!
やっぱり吸血鬼の仲間か!?
バカバカ アホ ウンコ吸血鬼!
お前なんか死んでまえ!
クックックッ
死ぬのは貴様だ
オレサマ オマエ
ボリボリ食ベル ボリボリ…
助けて お兄ちゃん!
その辺にしておけ 夜空
そうする
はあ…
ああッ!
馬が夜空になった!
何で 何で何で何で?
これは呪いのマスクだ
かぶると魔人明日太郎に
意識を乗っ取られてしまう
おっと 手が闇の力に…
うわッ
ギャーッ
真っ暗で何も見えないぞ!
クックックッ それは貴様の精神が
闇の力に侵食されている証拠だ
馬怪獣になんかなりたくない
助けて!
クックックッ 助かりたくば二度と
あんちゃんに近づかぬと誓え!
ヤダ お兄ちゃん好き!
うわ~ん お兄ちゃん好き
なんか言うな!
あッ
うん? ヤッター
呪いが解けたぞ
ざまあみろクソが!
この! え~っと え~っと アホ!
ていうか夜空さ
水着ムダにしたくないなら
海に行くのは どう?
海なんて人がいっぱいだろうが
私んちのプライベートビーチにでも行く?
おッ!?
ホントか それ?
ええ 別荘があって そこに…
これだからブルジョアは…
まあ 実は私も小さい頃に
1回行っただけなんだけどね
遠くて泊りがけで
行くことになるから なかなか…
つまり 星奈先輩んちの別荘で
合宿ができるということですか?
そっか 合宿か…
ギャルゲーでも よくあるわよね
確かに部活っぽいな
まあ リア充になった時に備えて
そういうのを経験しておくのも
いいかもしれないな
それじゃあ パパに頼んどくわ
て 決めちゃっていいの?
みんな他に予定とかは?
いつでもOKだ なぜなら
みんな友達いないからな
喜べない話だ
な~な~ 合宿って何なのだ?
ふ~ん 合宿には顧問も必要か…
はあ?
(バイブレーター着信)
おッ
はい?
[TEL]も もしも…
[TEL]もしもし 私 柏崎星奈ですけど
小鷹君いますか?
落ち着け星奈
これは俺の携帯だ
[TEL]へッ? あッ それもそうね
それで 何か用か?
[TEL]あんた 今日 暇? 小鳩ちゃんも
この後は部活くらいだが…
[TEL]じゃあ 今日ウチに来て
はッ?
ほら 前に言ってたでしょ
パパに挨拶したいって
[TEL]あ~ って随分急だな
うん 今日別荘の話をした時
あんたの名前出したらさ
何かパパが急いで会いたいって
言い出したのよ
[TEL]何で?
さあ とにかくOK?
[TEL]まあ… 了解
じゃあ 来方と時間言うから
[TEL]メモ取るから…
返却日はこちらです
(携帯着信)
休むだと?
(携帯着信)
ヘヘヘッ…
あれか
分かりやす…
はあ…
はあ…
あ あの…
(ステラ)いらっしゃいませ
(天馬)隼人の子供達だな
私は星奈の父だ
学園の理事長をしている
は はじめまして理事長
羽瀬川小鷹です
こっちは妹の小鳩
隼人に似て
ふてぶてしそうな顔をしている
こっちはアイリさんの面影があるな
うう~
食事の準備がしてある 来なさい
お待ちを まだ旦那様がお名前を
名乗っていらっしゃいません
グッ… わ 私は
柏崎 名前は…
天の馬と書く
柏崎… てんまさんですか?
ぺがさすと読むのです
ぺがさす?
その名前で俺を呼ぶんじゃない!
いや あまりその…
威厳のある名前ではないだろ
で あるからして…
わ 分かりました
私は家令のステラと申します
カレー?
まじまじと
見つめないでください 小鷹様
子供ができてしまいます
はあ?
家令って執事ですか
俺 最初ステラさんは星奈…
さんの お母さんかと…
妻は現在 外国にいるんだ
ていうか パパが玄関に
お客さんを迎えに行くのって
珍しいわね
ついでだ
お二人に早く お会いしたくて
ずっとソワソワしておられたのです
べ 別にそういうわけではない!
さっさと料理を出せ!
承知しました
うわ~ッ
皆様どうぞ
いただきま~す
小鳩ちゃん いっぱい食べてね
行儀よくな 小鳩
いただきます
それじゃあ いただきます
あ あの 編入の際は
ありがとうございました
何か親父がムリを言ったみたいで
まったく そのとおりだ
入学シーズンが
終わったところに いきなり
ちょっとそっちの学校で息子と
娘の面倒を見てやってくれ
などと あのバカは…
な 何かすみません
ヤツの息子のくせに
礼儀をわきまえているようだな
そうだ これ
ささやかなものですが…
うん?
何これ?
しょっぱくもあり辛くもあり
しかし味わい深い
人生にも似たラー油 詰め合わせ
何それ?
それホントに おいしいんだって
ご飯でもパスタでも 何にでも合うし
辛いの苦手な
小鳩も これは好きだし
開けてもいいかね?
どうぞ どうぞ
うん うまい
ホント! おいしいじゃない
よかった
あんちゃん ウチも
や~ん お姉ちゃんが
食べさせてあげる!
そういえば隼人も こういう
変わった食べ物や調味料を
見つけてくるのがうまかったな
まあ 昔から日本全国を
転々としてますし
今回もいきなり
海外に行っちゃって…
本当に昔から変わらんな あの男は
君達も大変だったな まったく→
子供まで巻き込んで遺跡掘り
なんぞにうつつを抜かしおって→
あのクズめ!
クズなんかじゃ!
す すいません
あの ウチの父は
クズではないです
バカかもしれないけど…
ふん そんなことは知っている
えッ 泊まり… ですか?
遠慮することはない
いや 遠慮とかじゃなくて…
実は土日は8時以降
遠夜駅方面のバスはありません
えッ?
(時計が鳴る)
あはッ…
どうしてもと おっしゃるのなら
私が車をお出ししますが
正直 面倒くさいです
いや 面倒くさいって…
泊まっていけばいいじゃない
いや パジャマとかも
持って来てないし
私の寝間着を使うといい
隼人が泊まる時は
いつもそうしていた
小鳩ちゃんは 私が昔
着てたのが合うと思うわ
あ いや~ 部屋とか…
来客用の部屋がある
えっと…
あッ…
お世話になります
はあ~ 寝顔も超カワイイわ~
手出すんじゃねえぞ
にしても あんた パパに
随分気に入られたみたいね
あんなに機嫌がいいパパ
久しぶりに見たわ
あれで機嫌がいいのか?
超いいわよ
あんちゃん…
ここ どこ?
ねえねえ小鳩ちゃん 寝る前に
一緒にお風呂入ろっか?
お風呂… 入る
エへへへッ
なッ いや~ 小鳩
ムリに入らなくても…
それじゃあ行きましょう お風呂
はあ~
(ノック)
理事長?
付き合いたまえ
あの 俺 未成年なんですが
こっちは ただのぶどうジュースだ
安心したまえ
〈紛らわしい…〉
こっちが本物 取り替えようか?
いや ですから…
冗談だ
学生時代は よくこうして
隼人と飲んだものだ
〈俺は父さんの代わりってわけか〉
いい飲みっぷりだ
お酒じゃないですって
あ~ッ!
あの 大丈夫ですか?
あッ? にゃにがだ?
〈出来上がり早ッ!〉
ぷは~ッ がきゅせいじだいは
ひょくきょうしてはやととのんだ
がきゅせいじだいは…
がきゅせい…
ふぁ!
理事長
理事長起きてください はッ…
り 理事長…
(イビキをかいている)
はあ~ッ ステラさん呼ぶか
うわ~ん!
小鳩?
あんちゃ~ん!
どうしたんだ?
待って 小鳩ちゃ~ん!
アハハハハッ! アハハハハッ…
うわッ!
イタタッ…
な な な 何でこんな所に
小鷹がいるのよ!
バカ アホ エッチ 痴漢 うんこ
変態 鬼畜 エロゲー主人公!
そりゃ100パーセント こっちのセリフだ!
う… うう… うッ
ユニバ~ス!
行ってしもうた
ウソだろ おい
いや~ 小鷹さんのエッチ
いや 今のは事故なんで!
分かっております
さあ 小鳩様 今のうちに…
うん
あッ あの 理事長が
ベッドで寝ちゃってるんですけど
旦那様は一度眠ってしまわれると
絶対に朝まで起きません
えッ?
小鳩様は私ども
使用人の部屋で
お預かりいたしますので
申し訳ありませんが 小鷹様は
旦那様と同じベッドで
お休みくださいませ
ええッ?
お 俺もそっちの部屋で…
私は寝る時 全裸です
理事長と一緒に寝ます…
(イビキをかいている天馬)
〈学生時代はよく一緒に飲んだ か〉
〈理事長は間違いなく
俺の父さんを〉
〈親友だと思ってくれている〉
〈だから父さんは
俺と小鳩を日本に残して〉
〈旅立つ決断ができたんだろう〉
ふ~ッ
〈俺にもいつか そんな友達が
できるんだろうか?〉
それじゃあ どうも色々と
お世話になりました
うむ
小鳩
あ あ… お お世話になりました
あはッ
また いつでも来るといい
ありがとうございます
今度また 一緒にお風呂入ろうね
イヤッ!
イヤ~ッ!
小鳩!
お前 何したんだ?
別に何もしてないわよ
それより 小鷹…
うん 何だ?
あの きのうの
夜のことなんだけどさ…
きのうの夜?
すまん きのうは理事長に
ワイン飲まされてさ
酔っ払って何も覚えてないんだ
えッ?
何かあったのか?
あッ いや その…
何でもない!
小鳩ちゃん 待って~!
〈ウソでも何も覚えてないことに
しておくのが一番だ〉
小鷹君
はい
な 何でしょう!?
娘をよろしく頼む
はあ?
もちろんです ぺがさすさん
えッ き 貴様!
それじゃあ失礼します
(結婚行進曲を歌うステラ)
こらッ! ステラ
(バイブレーター着信)
うん?
はあ~ッ
(携帯着信)
はあ~ッ
(バイブレーター着信)
うん?
よしッ!
♪♪~
朝目覚めると 目の前数センチの所に
おっさんの寝顔があった
隼人~
最悪だ っていうか寝言で
親父の名前かよ!
私は一体… 君は…
何をした? なぜ私のベッドに
お前がいる!?
いや俺は羽瀬川小鷹で…
っていうかここは俺のベッドで
いきなり寝たのは そもそも…
何もしてない!?
どこの美少女だよ あんた!?
次回「合宿はみんなが寝ない」
本当にウソだったら
絶対に許さないんだからね!
も 萌えるじゃねえか
